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「歩きたい」と「歩いてほしい」の間で 前編

皆さんこんにちは(^^)

気圧が低く、少し呼吸がしづらい喘息持ちの白いおじさんです💦

こんな時は仲間の施術を受けメンテナンスをします(^^)

 

さて今日は90代女性のお話

※ 本人および、ご家族了承済み

 

最初は娘様が腰痛、ストレス過多、疲労感などなどの症状でご来院いただきました(~o~)

何回目かの施術の際に

「車いすの人は歩けるようになりますか?」

とご質問を受けまして、、、

 

この様なお話はよく伺うのですが、結構慎重にならないといけません💦

・歩くのが困難になった理由・車いすになった理由はなにか?

・現在、離床時間はどのくらいか?

・活動量はどのくらいか?

・趣味等はあるか?

などなど、介護職に戻った感じでヒヤリングしたりするのですが、、、

 

肝心なのは以下の3

①本人は、歩くことを望んでいるのか?

②なぜ娘様は、歩くことを望んでいるのか?

③歩けるようになったら、お二人は何がしたいのか?

 

①は重要ですね

他者からの相談の場合は、相談者が望んでいても、本人が望んでいない場合があります💦

そうなると、先ず以て効果はまったくありません💦

これは施術でも、介護でも、医療でも一緒のことですね(~o~)

 

今回の場合は、後日、本人お話を伺い以下のような話し<(_ _)>

・できればもう一度歩きたい。

・コロナ時期もあって、外に行けなくなって、さらに歩くのが億劫になった。

・転んでから、家の中でも怖いときがある。

・娘に迷惑はかけられない。自分のことは自分でしたいし、娘が仕事してくれているから、家事ぐらいはやりたい。

・散歩に行って、公園でお花見したいし、夫の墓参りも行きたい。

とのことでした。

 

②も重要ですね(^^)

娘様の不調の要因がここにあるのだとしたら、それは娘様に対する施術のヒントになります(^^)

娘様曰く

・母(90代女性)が車いすになってから係わる時間が増えた。これは一見良いことだと思いがちですが、内情は違います。前は母が家事をしていたので、私は仕事に専念できたけど、今は両方やっているので大変。

・仕事、家事に加え、母の世話(今はそんないないけど)があるからプライベートの時間が取れない。

・前は家具とかに掴まって歩いていたけど、転んでから歩かなくなった。

・今は着替えも、トイレも、食事も自分でできているけど、この先悪化したら困る。

・ついイライラして口論が絶えない。

 

90代ではむしろ元気だなと思う反面、やはり娘様の不調の要因の1つになっていそうです、、、

 

③は施術にお越しになる皆様に伺っていますが(歩くことでないにしろ、不調の症状がなくなったら)

「歩くことを目的」とする場合と、「歩いた先で何かを達成したい」とする場合では、微妙に違います💦

私の経験上

「歩くことを目的」とした場合は、歩いた時点で意欲がなくなります💦そしてまた歩かなくなってしまう💦

「歩いた先で何かを達成したい」とした場合は、歩けるようになった時点で、次の段階の課題をこなそうとします(~o~)

つまり「歩く」のが目的なのか、目標なのか?の違いが生まれます(-.-)

 

もちろん施術家としては、その先の「何か」のお手伝いはできないこともありますが

 

この様なご相談に対して、私はオブラートに包むことや、社交辞令ができないもので、お二人に以下のような話しをさせていただきました<(_ _)>

・私は医者やリハビリ職ではないため、リハビリはできない。

・歩けるようになるという保証はできない。

・お聞きする限りでの今の状態よりはマシになると思う。

・その「マシ」の度合いが、本人、家族にとって、求めている基準に合っているかはわからない。

・リハビリは、リハビリの先生のいうことをちゃんと聞くこと

・時間はかかるだろうし、その過程でリスクが生じるかもしれない。

 

このリスクに関しては老若男女問わずあります。

少し体調が良くなったり、症状が緩和すると、つい無理してしまうことは多くあります💦

結果として、思わぬ事故に繋がることもあります

 

 

では実際に実際にお二人におこなったことは何か?

これはまた次回に綴りたいと思います<(_ _)>

 

 

 

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