· 

介護は動けない人より動く人の方が大変?

皆さんこんにちは(^^)

暑くなったり涼しくなったりが繰り返しておりますね、、、

 

 

本日はちょっと現実的な話しです💦

内容が現実的になりすぎている場合や、あまり良いことばかりではないため、お読みいただく場合はご注意ください💦

 

 

私は現在施術業をおこなっていますが、前職が介護職であったためにお客の中には介護をしている家族の方や介護職の方がいらっしゃいます(^^)

 

その時に相談を受けるのが、お客さま自身の親御さんのや、仕事でかかわっている利用者さんの不調について

・もう少し長く座っていられないか

・歩けるようになって欲しい

・自分の身の周りのことはできるようになって欲しい

 

そして、もっとも多いのは

「認知症の改善はできないか?」

「多動になる子どもを落ち着かせられないか?」

というご相談

 

 

※ ここから現実的になりますのでご注意ください

 

 

なぜこの様なご相談が多いかというと

「他人に迷惑がかかるから」

という現実的な話し

 

でももう少し深く話を聞くと

「自分(家族など)が限界」

という本音

 

動くことで起こるのは

怪我、転倒、徘徊による捜索、事故(車、自転車にぶつかる)、家事をおこなおうとしての怪我や火災、物損、他者への被害(口論、暴力、本人が意図しない万引きなど)

などなど

 

さらに困るのが、これが自分の仕事中に起こったりすること

 

私もつい先日、母が転倒し骨折をしまして、病院から「すぐ来て欲しい」と連絡がありましたが、、、何しろ離れて暮らしているので、すぐと言っても3時間ちょっとかかります💦

 

物理的な距離が近くても、仕事中にすぐ抜けられないことは多いと思います

仕事中じゃなくてもあると思います

また、家族の方自身が高齢であったり、障害・病気をお持ちであったりする場合は、それこそすぐには対応できません

 

では介護の専門職がいる現場はどうでしょうか?

実は同じなんですよね・・・

 

「専門職なんだからなんとかしろ」

 

というお声はたくさんありますが、、、

確かに1:1(利用者:介護職員)であればできないのは専門職としてはどうかと思いますが

 

高齢者介護も障害者介護も多くの場合、3:1(利用者:介護職員)、または5:1、6:1等もあります💦

夜勤がある現場に至っては20:1等もあります💦

 

これは野球の試合に例えると

ピッチャー兼キャッチャー兼塁守(3人分)、兼内野手兼外野手

です、、、大谷選手やゾロもビックリな9刀流です(^_^;)

 

その状態で、例えば20人の認知症の方が、一斉に動き出したらどうでしょう?

且つ、皆様が転倒注意の方だったらどうでしょう?

夜勤で1人しかいないのに、転倒防止のためのセンサーが4人同時に鳴ったらどうでしょう?

 

現場も同じなんです💦

 

で、夜に関してたまに

「夜なんだから寝かせれば良い」

というご意見があるのですが、、、

 

認知症というのは見当識障害というものがありまして

時間、場所、人間関係の認識が難しくなるという特徴があります💦

 

つまり

・夜と認識していない

・自分の家(部屋)と認識していない

・家族が誰だか認識していない

場合に「夜だから寝てください」は通じにくいですね(-_-;)

 

それが家族介護の場合はどうでしょうか?

 

では逆に動けない(寝たきりや座っているだけ)場合はどうでしょうか?

先ほど出たリスクはなんとかなりそうですね(^_^;)

 

でも、動かない場合にもリスクはあります💦

長時間の同じ姿勢による、エコノミー症候群や褥瘡(床ずれ)の発生、筋力低下、血流動態の低下(血の流れ)

等が起こります💦

 

そうなると食事、排泄、入浴などをおこなわなければなりません

また医療的なケアが必要になると、定時の排痰(痰吸引)、呼吸確認、等が必要になってきます

 

どっちも大変であることは間違いない、、、

 

で、一番初めの

「認知症の改善はできないか?」

「多動になる子どもを落ち着かせられないか?」

に戻るのですが

 

結果から言えば「今よりマシになるかもしれない」というのが正直なところ

認知症も今では「治る認知症」と言われるぐらい、症状が改善に向かう治療法はあります

認知症の原因が、硬膜下血腫、水頭症、脳腫瘍からくるものなどは病院治療でも改善例はあります(^^)

 

当工房でも認知症や多動といわれるお客さまがお越しになり

「少し落ち着いた気がする」

というお声もいただいております(※ ご家族様の個人の感想です。すべての方に改善を約束するものではありません)

 

しかしリスクもあります💦

以前『「歩きたい」と「歩いて欲しい」の間で 前偏』でも書きましたが、改善する過程でどうしても起こるリスクがあり、それを超えられるか?というのがまた大変なことであると思います💦

 

当工房にご相談にいらっしゃる方々には、重々説明させて貰っていますm(_ _)m

それをご理解いただいたうえで徒手療法の施術という形でのお手伝いと、介護に対するアドバイスをさせていただいています(^^)

また、介護疲れで不調を起こしている方にもヒヤリングと徒手療法でお手伝いをしています(^^)

 

私も祖父母の経験や介護現場の経験、現在は両親の介護に直面していますので、決して他人事でも、綺麗事でもないことは重々承知しているつもりです

・時にはイラッとくることも

・家族だからこそ、怒鳴ってしまうことも

・祖父に手を挙げたことも(その時はまだ介護を学んでもいなかったときです)

こんなこともありました💦

 

だからこそ、当工房の事業をとおして「今よりマシ」になってくれることのお手伝いをしていきたいと思っています<(_ _)>

 

 

 

そんな私の工房のホームページ(*^_^*)
👉 身-体工房 ほ
訪問もご来院も、講師派遣も承ります👐
 
 
日常生活や介護支援、ダイエットにもつながるボディメカニクスはこちら
👉 『真説! ボディメカニクス note版』
 
印刷版はコチラ
👉 『真説! ボディメカニクス 印刷版』